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http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10254573/からつづく】
もうたくさん!というほどナイアガラで水を見たあと、バッファロウからニューヨークJFK空港へ戻った。ニューヨークには80年代後半に出張でよく来たが、仕事に燃えていたのだろうか、あまり観光をした記憶がない。
快適なフライトで予定通りJFK空港に到着。JFKからマンハッタンへ行く方法はいくつかあるが、移動時間とコストを考えれば空港でAirTrainに乗り、終点のジャメイカでLIRR(ロングアイランド鉄道)に乗り継いでペン・ステイションまで行くのが一番だろう。運賃はエアトレインが5ドル、LIRRが通勤時のピーク運賃で7.25ドル。ジャメイカ駅で乗り継ぐ時にエアトレインの切符とLIRRの切符を買うことになるが、券売機の仕組が複雑でちょっとややこしい。おまけに駅員さんは突慳貪。これで、ニューヨークに来たんだなと実感する。
エアトレインが開通した2003年までは、JFKからマンハッタンへの移動は車かバスに頼るしかなかった。時間帯によっては凄まじい渋滞に巻き込まれるのと、途中通行する橋ごとでバスケットに抛り込む小銭をたくさん用意しておく必要もあった。これがニューヨーク到着後最初の洗礼だった。いまでは、景色を見ている間に鉄道が街の真ん中まで連れて行ってくれる。なんとも便利になったものだ。
ペン・ステイションで地下鉄に乗り換えて、アッパーウエストにあるホテルに向かった。今回、りす坊の強い希望によりミュージカルを見る予定なので、ブロードウエイ沿いのホテルに予約が入っている。
マンハッタンでの移動には、バス・地下鉄乗車無制限のファン・パス(Fun Pass)が便利だ。ただし、名前はもう少し考えた方がいいと思う。3日券というのはないので、一人25ドルの7日券を買った。
ホテルにつくと部屋はびっくりするほど狭かったが、薄型TV、冷蔵庫、金庫、空調完備で、風呂は真新しい御影石張り。古い建物にしては手入れが行き届いており、寝泊まりするだけなら十分なホテルだ。今回も外の旅行者のクチコミ情報に大変助けられた。これがこれから3日間僕らの行動拠点である。
荷物を置いてザバッとシャワーを浴びると、早速街に繰り出した。例のガイドブックを引っ張り出し、だいたいエンパイア・ステイト・ビルの方向に向かって歩き始めた。
南北に走るアベニュー・オブ・アメリカズに行き当たったら、普段交通が激しい大通りが歩行者天国になっていた。街の各所で開催されていた夏のストリート・フェアの一環で、ここでは国際移民基金主催のフェアが行われていた。フルーツスタンド、ジロ(ラム肉のファースト・フード)、ホットドッグ、Tシャツと、なぜか同じ露店ばかりが繰り返し並んでいた。
長い通りを10ブロックほど南向けに歩いたところで緑豊かなブライアント公園に到着した。木々の間からエンパイア・ステイト・ビルが覗いている。慌ただしい街の喧噪の中に、緑豊かなゆったりした公園があるのはなかなかいい。ここでコーヒーを買って作戦会議にした。行き当たりばったりの旅というのも悪くない。
公園からすぐのところにあるタイムズ・スクエア。絵に描いたようなお登りさんである。20年前にも一度来たような気がするがよく覚えていない。忘れる前に、写真の右後にある堅岩茶房でピンをゲットしておいた。いつかコレクションをご紹介します。
42番通りを引き返してグランド・セントラル駅に向かった。1871年に設けられたグランド・セントラルは、繰り返し映画の舞台に使われている。ご存じ「北北西に進路を取れ」でケアリー・グラントはこの駅からシカゴ行きの汽車に乗る。「Falling in Love」でデニーロさんとストリープさんが行き違いになるのも、この駅のプラットフォームだ。「フィッシャー・キング」を観た人なら上の写真のコンコースをよく覚えているに違いない。
この駅と背後に聳えるメト・ライフ・ビル(旧パンナム・ビル)はパーク・アベニューを遮るように建っているので、大通りは駅舎の2階をぐるりと迂回している。最近「I AM LEGEND」でウイル・スミスさんが罠にかかって宙づりになったのは、この駅の2階、上の写真の緑の高架の上だ。
グランド・セントラルのすぐ東には、ニューヨークを代表するアール・デコ建築の傑作、クライスラー・ビルが聳える。ここに来ると誰しもカメラを上に向けたくなる。通りがかった南米風のお兄さんもこのビルを背景に写真に写りたかったらしく、自分のカメラを僕に押しつけた。
クライスラー・ビルのてっぺんを飾る銀色の装飾は、車のホイールキャップをイメージしている。アメリカが機械化を邁進した時代の名残りだ。自動車メイカー、クライスラーの本社として1930年に竣工した時には、世界一高いビルとしてマンハッタンの空にデビューした。ちなみに、それまでの世界最高は1899年にパリ万博で建立されたエッフェル塔だった。
ほんの4ヶ月後にエンパイア・ステイト・ビルに世界一の座を明け渡すことになるが、今日でも煉瓦造りのビルとしては世界最高だそうだ。最上階に近い71階には一般向けの展望デッキがあるが、1945年に閉鎖されてしまった。そこから見える風景はどんなだったろう。アール・デコの時代をいまに伝える内装を見ることができないのも、残念な限りだ。
半日歩いたら腹が減った。ニューヨークに来たら、最初の夕食はイタリア料理ということになっている。(By りす坊。)そこで、うまいパスタを求めて「ゴッドファーザー」の街リトル・イタリーに向かった。夥しい数のイタリア料理店の中から、これぞ!という一店を厳選。と、いうのはうそ。空腹の限界と客引きのお兄さんの好感度で店を決めた。
幸いうまいビールと料理に巡り会い、ニューヨーク一日目は上首尾に終了した。
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